
「親の将来のために家族信託を検討しているけど、どう話を切り出せばいいんだろう…」
親の大切な財産を管理する家族信託。
その必要性を感じていても、いざ親御さんに話を切り出すとなると、多くの方が大きな壁に直面します。
アプローチを間違えると、かえって不信感を抱かせ、関係をこじらせてしまう可能性があるからです。
この記事では、家族信託推進協会の専門家が、親御さんの心に寄り添うアプローチ方法と、絶対に避けるべきNGワードを具体的にお伝えします。
(本記事は前回の家族信託の始め方①高齢化社会に備える新しい資産管理の選択肢の続きです)
なぜ親へのアプローチが家族信託の最大の壁なのか
家族信託は、親御さんご自身の財産に関する決断であり、何よりもその意思が尊重されるべきです。
子ども側が「親のため」と善意で話を進めようとしても、親御さんの気持ちを無視した一方的な提案は、強い反発を招く可能性があります。
この「最初の壁」を乗り越えるには、特に以下の点に注意が必要だと語ります。
「家族信託は、親子の信頼関係があって初めて成り立ちます。大切なのは、親御さんの不安やプライドを理解し、その気持ちに寄り添って対話することです。」
避けるべき2つのNGワード:親の心を閉ざす言葉
親御さんとの会話で、特に避けるべき言葉があります。それは、「認知症」と「お金」です。
1.「認知症」という言葉
いきなり「認知症対策のために家族信託をしよう」と切り出すのは絶対にやめましょう。
親御さんにとって「認知症」は、自身の能力の衰えを突きつけられるような、不快感や不安を強く感じさせる言葉です。
善意から出た言葉でも、親御さんは「もう私は何も決められないと思われているのか」と感じてしまい、心の壁を作ってしまう可能性があります。
2.直接的な「お金の話」
「財産の話をしよう」とストレートに切り出すことも、誤解を招く原因となります。
親御さんからすれば、「自分の財産を狙っているのではないか」「何か裏があるのではないか」という不信感につながり、親子間の信頼関係を損ねるリスクがあります。
これらの言葉は、話の入り口としてはふさわしくありません。まずは、親御さんの心に安心感を与え、信頼関係を築くことから始めるのが大切です。
専門家が推奨する効果的なアプローチ:自然な会話から始める
では、NGワードを避けながら、どうすればスムーズに家族信託の話を進められるのでしょうか。
鍵は、親御さんの日常的なサインを見つけ、そこから自然な会話につなげることです。
ポイント1:「めんどくさい」というサインを見逃さない
親御さんが、銀行の手続きや確定申告、家の管理などを「最近、めんどくさいんだよね」と口にし始めた時が、最高のタイミングです。
・「何か手伝えることはない?」
・「最近、手続きが大変そうだね。もしよかったら一緒にやろうか?」
このように優しく声をかけ、日常のちょっとした困りごとからサポートを始めましょう。
ポイント2:自分自身の老後を語る
親御さんの気持ちに寄り添うには、まず自分自身の不安を打ち明けるのが効果的です。
・「最近、自分の老後について考えているんだけど、手続きとか管理が大変そうで…」
・「将来のために、元気なうちに何か備えをしておきたいんだけど、お父さんやお母さんはどう思う?」
このように「対話形式」で、ご自身の将来と重ねて話を進めることで、親御さんも心を開きやすくなります。
ポイント3:専門家という第三者の力を借りる
親子だけで話し合うのが難しいと感じた場合は、専門家という第三者の存在を利用するのも非常に有効です。
専門家を交えることで、感情的にならず、客観的な視点で冷静に話を進められます。
専門家が制度のメリットやデメリットを分かりやすく説明してくれるため、親御さんも安心して話を聞くことができます。
まとめ:大切なのは「思いやり」と「タイミング」
家族信託を成功させるために最も重要なのは、「家族信託ありき」で話を進めるのではなく、親御さんへの思いやりと、会話の適切なタイミングを大切にすることです。
家族信託推進協会の経験上、親御さんご自身が将来に備えたいという強い意思から始まるケースは、9割以上がスムーズに進みます。
しかし、そうでない場合でも、親御さんの気持ちを第一に考え、適切なタイミングで心に響くアプローチを心がけることで、家族みんなにとって最善の道を見つけることができるでしょう。
もし、ご家族間の話し合いが難しいと感じた際は、ぜひ一度家族信託推進協会にご相談ください。
専門家がご家族の状況に合わせた最適なアプローチ方法をアドバイスし、安心できる未来づくりをお手伝いします。
【家族信託推進協会へのお問い合わせ】
本記事は、Youtube動画 “【家族信託の正しい始め方】親に“お金の話”を切り出すコツとNGワード 後悔しない介護準備とは?” での内容の一部を記事にしたものです。
動画はこちら↓





