
親の介護に直面したとき、お金や家族関係で悩んでいませんか?
この記事では、親が判断能力を失ったときに起こりうる3つの問題を、家族信託で解決する方法を解説します。
(本記事は前回の家族信託の基礎知識と導入タイミングについての続きです)
課題1:親の財産が使えなくなる「資産凍結」の問題
親が病気や怪我で判断能力が低下すると、親名義の銀行口座からお金を引き出したり、不動産を売却したりすることができなくなります。
これは「資産凍結」と呼ばれ、介護費用や入院費など、急な出費に対応できなくなる深刻な問題です。この状況は多くの家族を経済的にも精神的にも追い詰めてしまいます。
このような事態を防ぐには、親が元気なうちに家族信託を設定しておくのが有効です。
当法人では、家族信託で管理する資金について「二つのお財布」という表現を使います。
・委託者様の個人的なお財布:食費、光熱費、娯楽費など、今まで通りの日常に必要な資金
・介護専用のお財布(信託財産):介護サービス費用や施設入居費など、長期的なケアに必要な資金
家族信託における「お金を預ける」とは、判断能力が低下してきた本人さんが、生活の支援に不安を感じるようになったときのための対策です。
ATMでお金を下ろすことが難しくなったり、金融機関で「何に使うのですか?」と質問されることが面倒に感じるようになったりします。
そのような状況に備えて、自分の財布以外にもう1つお財布を作っておくのが家族信託の考え方です。
自分の持っているお財布とは別のお財布(信託口座)を作ることで、普段の生活は従来のお財布を使いながら、いざという時には信託したお財布からお金を出せるようにしておきます。
家族信託とは、信頼できる家族に財産の管理を託す仕組みのことですが、財産の名義を「信託財産」という形に変えることで、親の判断能力が低下した後も、受託者(財産管理を任された家族)が円滑に財産を管理・運用できるようになります。
これにより、例えば、自分が入院した時に、自分のお財布から入院費を払うことができなくなっても、あらかじめ信頼できる家族や子どもに預けておいたお財布から支払うことができます。
親の生活費や介護費用を必要なときに必要なだけ引き出せるようになるので、お金の心配なく介護に専念することができるのです。
課題2:介護負担による家族の「心理的ストレス」
介護が長期化すると、肉体的な疲れだけでなく、精神的なストレスも蓄積されていきます。「このまま介護が続いたらどうしよう」「費用が尽きてしまったら…」といった不安は、家族に大きな心理的負担をかけます。
家族信託を導入すれば、このようなストレスを軽減できます。介護にかかる費用を事前に信託財産から支出する仕組みを整えておけば、「お金が足りなくなるかもしれない」という漠然とした不安から解放され、親の介護に前向きに取り組めるようになります。
家族信託を利用した方からは、「お金の心配がなくなったおかげで、親に対する気持ちが楽になった」という声も多く聞かれます。
課題3:家族間の「争い」を未然に防ぐ方法
親の介護が始まったとき、「誰が介護をするのか」「介護費用は誰が負担するのか」といった問題で兄弟姉妹間で意見が対立し、関係が悪化してしまうケースは少なくありません。
家族信託では、介護が必要になる前に、財産の管理方法や、財産から支出できる費用、家族それぞれの役割などを文書で明確に定めておきます。
これにより、関係者が納得した上でルールを共有できるため、将来的なトラブルや争いを未然に防ぐことができます。
まとめ:家族信託で「もしも」の備えを
親の判断能力が低下することは、お金や介護の不安、そして家族間の関係悪化につながる可能性があります。家族信託は、こうした将来の課題に備えるための有効な手段です。
「まだ早いのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、ご本人に十分な判断能力がなければ家族信託は設定できません。
親が元気なうちに、ご家族で「もしも」の備えについて話し合ってみてはいかがでしょうか?
私たち、家族信託推進協会は、皆様の未来の安心をサポートします。
ご相談は、ぜひ一度お問い合わせください。
【家族信託推進協会へのお問い合わせ】
本記事は、【Youtube動画「親の介護に月30万円!?」備えるべき”介護と家族信託”のリアル】での内容の一部を記事にしたものです。
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